単行本版K&Q第2巻をお持ちの方へ

単行本版K&Q第2巻をお持ちの方へ、お願いがあってこの記事を書いています。

Act.5も後半に入って、Act.6のことを考え始めています。

Act.6は、「桂木千晴」という転校生が光馬のクラスに入ってきますが、Act.5の夏樹も海陵から桐峰へ「転校」しているので、5・6と転校ネタが重なります。
紙版を描いているときは、あまり気にしていなかったのですが(当時の担当さんにも何も言われず…)、リメイクにあたり、この点がずっと引っ掛かっています。

夏樹は高校入学のタイミングなので、「転校」という印象は2000年当時あまり感じなかったのですが、時代が変わり中高一貫校が私立校の多くを占め、夏樹が「転校した」という印象の強さが増したことも、私が気になってしまう原因の一つかもしれません。

今、桂木千晴を転入生ではなく普通の在校生として描くシナリオを考えているのですが、Act.5以上に全体を作り直すことになるので、テーマ(光馬をめぐって貴生と争う存在の登場)を変えずにまとまるのか、ちょっと気が遠くなっています…。



リメイク版はあくまでリメイクなので、直してよくなるところは直すけれど、直して「変わって」しまうことはしなくていいのかな、とも思っています。


それで、Act.6をお読みになった方にお伺いします。

Act.5と6を読んで、「また、転校ネタか」という印象は持たれましたか?

「またか…と、ちょっと気になった」
「言われてみればそうだな…程度で気にならなかった」

など、「いいね♡」からご意見を送っていただけないでしょうか。
定型文から選択できます。さらにメッセージにご記入いただいても有り難いです。

もちろん最終的には私が決めなければならないことなので、「転入生」という設定のまま進むかもしれません。その際も、気にならないと言われれば安心しますし、気になったと言われれば、転入生としての描写を控えめにするとか、対応したいと思っています。

やはり「在校生として描くしかない」と覚悟を決めて取り組む判断をするかもしれません。

Act.5が完成するまでに、この件についての方向を決めたいと思っています。
ご意見をお聞かせいただけますと幸いです。

よろしくお願いします。

もし、Act.6は読んだことはないけれど、この記事を読んで何かご意見をお聞かせくださる方がいらっしゃれば、もちろん歓迎です。(その際は、未読であることをお知らせください)

 

 

 

5 Comments

  1. はじめまして。
    初めてコメントさせていただきます。
    私は16歳のときにKING&QUEENに出会いました。
    今でもそのとき買ったマンガ本を大事に手元に持っています。
    私はAct.6での転校生の話は特に気にならなかったです。
    外から来たこその孤独や依存と言う感情があるのではと思いました。
    だから、私はこのままであって欲しいと思っています。

    今、高宮先生にこうしてメッセージを送れることを嬉しく幸せに思います。

    1. メッセージありがとうございます。
      そして、16歳の時にKING&QUEENに出会ってくださったこと、
      今もお手元においてくださっていること、感謝の言葉もありません。

      千晴の存在と行動を、光馬たちがどう受け入れてあげるのか、どう許すのか、
      それがAct.6のテーマだったと、お言葉を頂いて改めて思いました。

      当時、色々な事情がある中で、追われるように描き下ろしたAct.6~Finalですが、
      伝えたかったこと、描きたかったことは、読者の皆様に受け止めて頂いていたのだと
      20年の時を経た今、知ることができました。

      リメイク版は、私の人としての成長・絵の技術の向上を感じて頂けるよう頑張っています。
      ぜひ、お手元の単行本版と比較して、お楽しみいただければと思います。

      今後とも、どうぞよろしくお願いします。
      ありがとうございました。

  2. はじめまして、ではないのですが、過去の掲示板で使用していたハンドルネームを忘れてしまいまして、現在使用しているハンドルネームで失礼いたします。

    「旦那にするなら剛宏」というコメントをしてました。リーマンの絵でも、剛宏の腕まくりが好きという感想を送った記憶があります。

    「Renta!」でも(ハンドルネームは違いますが)購入しています。

    Act.6の千晴の件、私は気になりませんでした。というより、意識したことも考えたこともありませんでした。
    夏樹は「海陵を出た」、千晴は「海陵に入った」、ただそれだけのこと、です。

    Act.6は、千晴が光馬のクラスに転入し、半ば光馬に依存症っぽく引っ付いて、引っ掻き回して、そして……というストーリーでしたね。

    光馬と千晴が「同じクラス」の意味合いは、後のAct.7のストーリーにも関わってきますよね? りなちゃん(すみません、漢字忘れました)に対して、吉野くんが余計なことを喋らせないために、千晴が口を封じてましたっけ。この場面、結構好きでして。

    以前、Act.7のストーリーに関しても、カットすべきか否か、悩まれていると仰ってましたが、学園祭は高校生活の<華>の1つだと思うので、出来ればカットしてほしくないです。
    りなちゃんも好きなので、消えてほしくありません。

    「KING&QUEEN」に対する高宮先生の想いは、私たち読者以上に深く大きいものなのですね。だから、いろいろ悩まれて、たくさん迷われていらっしゃる。それは真摯に受け止めています。

    ですが、いっそのこと思い切って、<単行本版>のストーリーと<web版>のストーリーの2本立てにするのも、いいのかもしれません。

    先生が現在されている改訂・加筆は、他の漫画家さんや作家さんでも、連載時→単行本→文庫と体裁が変わる度、多少なりともストーリーが変わったり、改訂・加筆などをされていることがありますよね。
    それは「より良いものを」という、作品への熱い想いがあるからですよね。

    例えば、某作家さんの作品でも、読者によっては<単行本派><文庫派>と好みが分かれたり、「両方とも味かあって良い」という意見もあります。何より、ファン同士であれこれ語り合うのが楽しいものなんですよ。

    <単行本版>を所有している私を含めた読者は、両方のバージョンを楽しめる利点があります。
    先生が危惧されているのは、<web版>だけしか知らない読者に対して、でしょうか?
    悩ましいところですね……。
    私もこのコメントの入力に、ああでもないこうでもないと悩み、時間をかけて、推敲して、キーを叩いています。

    最終的に結論を下すのは先生ご自身ですから、私はそれを受け止めます。大丈夫です。
    とっくに人生の折り返しは過ぎてますし、何があっても、どう転んでも、大らかな心で「新作」として楽しみたいです。

    いずれ完成したあかつきには、<web版>を「紙版」として、先生から直截、御本を購入できますことを、首を長くして待っています。

    まずは、Act.5の完成をお待ちしています。
    余談ながら、有吉玲の髪型の違いに、多少ながら驚きました……。単行本版は「育ちの良い、いいところの坊ちゃん」って感じでしたが、web版は「ちょっと一筋縄ではいかない、策士」っぽさが現れていると思いました。髪型一つで雰囲気が変わるのが、すごいなあ、と。

    長文の乱文で失礼しました。

    1. コメントありがとうございます。
      リーマンのころからずっと見守り続けて頂いたこと、本当に嬉しいです。
      Renta!の方も、ありがとうございます。恐縮です。

      Act.6については、おっしゃる通り、「転入生」という設定を崩すと全てひっくり返ってしまいました。
      千晴のキャラクターが変わってしまうこと、それから、「在校生の千晴」が光馬を奪おうとするなら、「貴生が下級生にナメられている」ことにもなってしまい、海陵における貴生の立場も軽くなってしまって…。
      それに気づきつつも、「また転校ネタでいいの?」と気になってしまっていたのですが、↓このお言葉に、目が覚めたような気がします。

      夏樹は「海陵を出た」、千晴は「海陵に入った」、ただそれだけのこと、です。

      Act.5と6は、「対」になる回として考えてきました。
      5は貴生側からのライバル出現(夏樹)、6は光馬側からのライバル出現(千晴)で、光馬と貴生がお互いを恋愛対象として意識する(言葉にはしませんが)、という形です。
      「対」をなす5と6において、「出て行った夏樹と入ってきた千晴」というのは、その「対」の完成度をむしろ上げるものと考えられる気がしてきました。

      Act.7についても、とても嬉しい感想をありがとうございます。
      はい、千晴が「僕と焼きそばを作ろう!」と(笑)。ここは、当時、原稿を手伝ってくれていた実姉も好きだと言っていた箇所なんです。
      読者さんから聞いたのは初めてで嬉しいです。
      7を描くかどうか…と迷うのは、商業配信に載せてもらっていることが一番の理由です。
      商業の方は、やはり、BLらしい性描写を期待してBLジャンルを読む方が多いので…。
      現在お世話になっている編集部は作品の内容には一切タッチせず完成後に審査という形で、電子のみで初期投資も必要ありませんから、Act.7だけが配信できないということにはならないと考えています(全編終了、はあるかもしれませんが)。ただ、読者のことが気になって。
      りあんさんのお話をうかがって、やはり、読み切り連作とはいっても、6と7、7と8はつながっているし、莉奈を好き、と思ってくださる方もいると知って、やはり描くべきだと気持ちを新たにしました。これを描かずにこの作品は完成しないのだと思います。

      内容としては、龍二と莉奈という男女カップルの話というベースは保ちつつ、
      この回は、普段はキングとクイーンとして一緒に存在することを求められる二人が、「バレないようにする」というシチュエーションが生じるので、たとえば見つかりそうになって非常階段に二人で身を隠すとか(笑)、何かBLらしいときめきを加えることを考えてみようと思います。

      「リメイク」は、Act.5からが本番、と思ってやっています。
      Act.5は、実力が伴わないままでデビュー作が連載化したことに、限界が来ていたころでした。
      Act.6~ラストは、雑誌の方針変更で打ち切りとなった後、150枚近くを単行本用に描き下ろす形となり、印税は出ますが原稿料は出ないので(苦笑)、それでも形に残せるならと身も心もぼろぼろ…みたいな状態でした。
      それでもあの時、単行本として完成させたことが、20年を経た今もこうして皆さんと繋がれる結果を生んでくれたので、本当に良かったと思っています。
      でも、さすがに、作品の完成度という意味では……作画はもちろんですが、ストーリーの面も、これで良かったのかと考えることが多く、20年が過ぎた今、こうして取り組めていることを本当に幸せだと思います。

      リメイク版Act.5は、「夏樹と玲をちゃんと描きたい」と思ってやってきたので、玲を気に留めて頂き嬉しいです。
      単行本版は「言葉だけ」で語られているので、エピソードとして玲の思い・夏樹の思いを入れているつもりです。
      そのため、玲のキャラクター(策士。貴生から見ても手ごわい)を強めたところ、髪形など見た目の雰囲気も変えることになりました。
      今まさに描いている部分に出てくるのですが、「夏樹と玲を見て、光馬が何を感じたのか。それが、貴生との関係にどうかかわるのか」ということも単行本のときよりはっきりさせています。

      たくさんのお話を伺うことができて、リメイク版の完成に向けて、たくさんエネルギーをいただきました。

      昨夜は、自分に起きていることはなんてすごいことなんだろうと、一人感動していました。
      20年経っても、私が描いたものをそばに置いてくれて、こんなに真剣に考え愛してくれる人たちがいる。
      こんな幸せって、そうそうないよ?って、噛みしめていました。

      大変な長文で申し訳ありません。
      <web版>を「紙版」としてまとめられる日を目指して頑張ります。
      本当にありがとうございました。

  3. 皆さま

    このシーンが好きとか、このキャラのこのセリフが好きとか、ありましたらぜひ。
    Act.6以降のシーンは、今後の参考にします!

    見られるの照れる、という方は『いいね♡』からでも歓迎です。

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